”Make in India”という言葉を耳にしたりしますとインドでは製造のみと思われるかと思います。 しかし、今ではスマートホーム、セキュリティ監視、スマートシティ、ネットワーキング、自動車、防衛、通信などのエレクトロニクス製造分野のOEMは、インドでの製品開発、製造に力を入れています。 ハイレベルな定義としては問題はないようですが、私はこの記事を読まれている皆様には、今一度考察をお願い出来ればと思っております。

現状の顧客のユースケースを振り返ってみると、どの製品にもモバイルアプリケーションが付属しており、先ほど申し上げましたデバイスなどをクラウドを介して制御しています。 したがって、クラウドは製造されている物理的な製品と一体化しているのです。

現在のOEMによる”モノづくり”の考え方:

 現在のパンデミック時代、世界的な政治的混乱の中、多くのOEMメーカーが製造ニーズの代替先を探しています。

インドは間違いなく好条件の目的地の一つとして上げれらていますが、その多くがデバイスや製品の製造に向けられていると見ています。 ハードウェア、ソフトウェア、メカニカル、製造、そしてクラウド/アプリケーションなど、エンドツーエンドの製品設計、製造能力を備えた会社の出身である私は、製造エコシステム全体の一部としてクラウドを結びつける提案をしたいと思います。

インドにおいて製造または、製造を考えているOEMの多くは、Made in Indiaであるクラウドを必要としています。 ここで、なぜOEMがクラウドを必要としているかを説明いたします。

なぜOEMはクラウドを必要とするか。

今日のあらゆるセグメントにおいて、OEMは製品に機能を追加し、エンドユーザが遠隔地から製品を制御可能とし、IoT製品などは今や一般的に使用される世の中になっています。

これらは製品に通信機能(Wi-Fiモジュール/ゲートウェイ)が追加され、データ通信をAPIを介してクラウドにデータ送信することが出来ます。 同様にユーザーはモバイルアプリケーションからデバイスにコマンドを送ることができ、そのコマンドもまた、クラウドを介して送信されます。 したがって「クラウド」はシステム全体において不可欠な部分となっており、ユーザがアプリを介してデバイスを制御出来るのは、クラウドの存在が大きく関わっています。 また、すべてのインテリジェンスおよび分析はクラウド上で実行されています。

Figure: Cloud – the nucleus of IoT Enablement

OEMの多くは、AWS/AZURE/Google Cloudプラットホームなどのパブリッククラウド,

またはIaaSプロバイダに分類されるところから提供される基本インフラ上で、開発されるカスタムクラウドアプリケーションを必要とします。このクラウドアプリケーションは、デバイスとモバイルデバイス/ラップトップ間のシームレスな通信を可能にするためのレイヤを持つことになり、この部分には、オンボーディング、デバイス通信、データストレージ、AI/MLロジック、分析、通知、ユーザ管理などのすべての構成が含まれます。

次に、クラウドコンピューティングの代表的なスタック概要を説明します。

Figure: Typical IoT Cloud Stack Overview

Make In India であるクラウドのドライビングフォース

今では、クラウドが製品全体のユーザーエクスペリエンスの核となっていることは明らかで、OEMは誰が完全なプラットホームを提供しているのかという根本的な疑問に戻ってきました。 

セキュリティとプライバシー:今日、データのセキュリティは優れたユーザーエクスペリエンスを提供する上で最も重要なファクターとなっており、今の時代、「データ」は非常に貴重なもであり、僅かでも秘守性が破られた場合、私たちの個人データ、国の安全、主権に大混乱を引き起こす可能性があります。 またデータは、スパイ活動や兵器化された高度な人工知能技術に利用することが可能です。 同じ理由で、Google、Facebookのような世界のトップレベル企業でさえ、米国議会でデータとプライバシーの懸念を克服することを証言しなければなりませんでした。 これはセキュリティの重要性を表しています。

クラウドは、ユーザーのモバイルアプリケーションだけではなく、製品(デバイス)からもすべてのデータを取得します。 クラウドサービスを提供するOEMは、ユーザーのプライバシーだけではなく、その国のプライバシーにも責任があり、これらの要因を検討し、信頼できるソースからのサービスをを選択する必要があります。 このファクターを軽視すると重大な結果をもたらす可能性があります。

複雑化するクラウド:今日、IoTのユースケースはますます複雑化しています。カスタマーエクスペリエンスマネージメントを強化するために、OEMはデータ分析、自動化を提供しなければなりません。これはクラウドの複雑さの増加を意味し、開発課題の増加へと繋がり、これらの課題に追従するのは非常に難しいかと思われます。 そのため、クラウドやアプリケーションだけではなく、システム全体を理解する経験豊富なクラウド・ソフトウェア開発チームが必要とされています。 したがってインドでデバイスを作るだけではなく、クラウドを含めた開発が最善の道であると考えています。

方向性:

すべての電子機器がインターネットを介してクラウドに接続、アプリケーションによって操作されるようになる。Make in Indiaの将来は、製品開発に不可欠な要素としてクラウド開発も必要と考えます。パンデミックの危機に直面している今日、私たちはインドにエキサイティングな未来を予見しています。インド経済には画期的なチャンスがあり、クラウドは特別な重要性をもっています。

都市部と農村部の両方に熟練した労働力をもつインドは、インドでの生産、また世界哲学を実現しています。同様に、VVDNはインドにおいて5G、Wi-Fi、Vision、IoT分野のエレクトロニクス製品のエンジニアリング、製造、クラウド開発を含む完全なエコシステムを構築しました。

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Girija Vedi

Assistant Vice President - Marketing